『『東京レインボープライド(TRP)2020』開催に向け、協賛企業向けの説明会が10月4日(金)に開催されました。この説明会では、『TRP2020』の開催概要や協賛メニュー等の説明と合わせて、『TRP2019』にご出展いただいた企業3社の担当者に、社内での取り組みなどについて発表していただきました。とても有意義で示唆に富む内容でしたので、3回に分けてリポートしたいと思います。第2弾は「株式会社セールスフォース・ドットコム」です。

■「Equality=平等」に関する取り組み

エンプロイー マーケティング&エンゲージメント グローバル オンボーディング シニアスペシャリスト 岡林 薫さん

岡林:「SalesforceLGBTQコミュニティと共に」と題し、私たちが『東京レインボープライド2019』に参加した経験について、皆さんと共有させていただきます。まず最初に、『TRP2019』に参加させていただいた際の動画を作成しましたのでご覧ください。

●『Salesforce Tokyo Rainbow Pride 2019:ずっと、もっと、ほこらしい』

セールスフォースは「Equality=平等」に関して、さまざまな取り組みを行っております。まずは東京レインボープライドに参加した際のお話の前に、平等に関してどのような取り組みを行っているかをお話しします。

こちらが弊社の4つの企業理念=コアバリューです。「TRUST=信頼」「CUSTOMER SUCCESS」「INNOVATION=革新」、そして「Equality=平等」。企業理念の中に「平等」があるとおり、セールスフォースでは平等の実現に向けてさまざまな取り組みを行っています。まずは弊社に関わる「全ての人々の平等」を実現できるように、日々、活動を行っていますが、セールスフォースの従業員のみならず、サービスを提供させていただいているお客さま、弊社を信頼していただいている株主の皆さま、そしてビジネスを展開させていただいているコミュニティ、さらには全ての子どもに良質な教育を提供するという「教育の平等」というところで、公立学校の支援であるだとか、あるいは、安定した平等を推進していくためには、サスティナブルな(持続可能な)地球環境も非常に重要ですので、環境保護にも力を入れています。

そして、セールスフォースでは、人事部ではなく、従業員が主導してEqualityを推進していく「Equalityグループ」というのがあります。現在、日本では、上図の四角で囲まれている「Abilityforce」「Outforce」「Earthforce」「Womans Network」の4つが、活動を行っています。「Abilityforce」というのは、精神や身体などさまざまな障害を持っている方をサポートするグループ。「Outforce」は、LGBTQのコミュニティの皆さんをサポートするグループ。「Womans Network」は名前のとおり、女性の職場での活躍の推進をサポートするグループ。「Earthforce」は、最近できたのですが、地球の環境を守る活動を行うグループになります。

それから弊社では、このEqualityの推進に関して、社内だけではなく社外の皆さんにも、「TRAILHEAD」というオンラインのラーニングツールを提供させていただいています。その中には「Equality=平等」に関するコースも用意されており、例えば「平等であることのビジネス価値」や「無意識の偏見の影響」といったタイトルのものがあり、リーダーシップ・マネジメントの従業員には必須のごレーニングとなっています。こういったeラーニングツールを通して、社会に幅広くEqualityを推し進めていっています。

セールスフォースでは、「社会へ還元する」ことも創業当時からずっと続けています。上図のような「1−1−1モデル」というものがあり、従業員に関係するものでいえば、「就業時間の1%」を社会に還元するというのがあります。従業員1人当たりにすると年間56時間になり、この時間をボランティア活動に費やすという取り組みです。この時間内でのボランティア活動については、有給休暇と同じように、給与を保証しています。

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