9月1日(土)、岩手県で初めて開催された『いわてレインボーマーチ2018』を、TRP共同代表理事の杉山文野がリポートします。
(トップ画像は、パレード主催メンバーとTRP共同代表・杉山文野)

 

9月1日(土)の午後、盛岡市内で岩手県初となるパレード『IWATE RAINBOW MARCH 1st』が開催されました。

心配されていたお天気もなんとか持ちこたえ、集合場所の「もりおか歴史博物館前広場」にはお昼過ぎからレインボーを身につけた仲間が続々と集まり、「50人も集まらないかもと心配だったのですが、事前登録の時点で100人を超える方にご登録いただいて本当に嬉しいです!」という主催者の少し緊張しながらも嬉しそうな冒頭挨拶からスタート。

また、「その人の生活や命にかかわりますのでSNSでの発信は十分に注意してください」と、15社以上集ったメディアや参加者に対しては、撮影禁止ゾーンについて繰り返し丁寧に説明も行いつつ、和やかな雰囲気に包まれてマーチが始まりました。

パレードの様子

 

それぞれの想いを掲げながら市内の商店街を中心に約1時間ほど練り歩き、途中沿道からは手を振って応援する方々の姿も。

主催者の最終発表では予想をはるかに超える160名が参加とのこと。そして〆の挨拶では、「マーチの途中、沿道から手を振っていたのは、実は私の母なんです」と、大学時代に自身がレズビアンであることをカミングアウトしたけどなかなか理解してもらえなかった親子のエピソードを話してくれました。

「私の母のように人は変われます。岩手で多様性社会の実現は難しいかもしれないけど、根気よく対話を続けていくことが大事。来年ももっと盛り上げていきたい」と力強い言葉で締めくくり、みんなのあたたかい拍手をもって終了。

エンディングイベントで親子のエピソードを話す姿

 

主催メンバーの一人に話を聞いたところ、地元でこんな活動はできないと諦めていたが、この5月のTRPに参加して、こんなにもたくさんの仲間がいるんだと勇気をもらったのが開催のきっかけになったと話してくれました。

地方でこういった活動を開催し継続していくのは本当に大変なことですが、だからこそ東京からしっかりと発信し続け、その波を全国に広げていきたいと思います。

 

関係者の皆さん、参加者の皆さん、本当にお疲れさまでした!
これからもみんなで盛り上げていきましょう!!

集合写真

 

取材・文/杉山文野

 

■『IWATE RAINBOW MARCH 1st』

日時:2018年9月1日(土)14:00~
集合場所:もりおか歴史文化館前広場(盛岡城跡公園がゴール)
テーマ:誰もが生きることをENJOYできる岩手
参加者数:約160人
公式facebook:https://www.facebook.com/2018irm/
公式Twitter:https://twitter.com/2018irm

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