皆さん、こんにちは。
TRPボランティアスタッフのゆきまるです。
2018年5月、『カンボジア・プライドウィーク』が行われているプノンペンに出かけてきました。
カンボジアって、どんなイメージですか?
行ってみると首都プノンペンは外国人もたくさん住んでいて、ちょっと国際的。英語を話せる人も多いし、タクシーやトゥクトゥクでも困らない。看板もほぼ英語。通貨も米ドルが流通しているので分かりやすいし、何よりご飯もおいしくビールも安い!
ゆったりカフェも、オシャレなレストランも、フレンドリーなバーもたくさん。観光客が多いエリアだからかもしれませんが(笑)。
日本に対するイメージもいいみたいで、日本食レストランも凄くたくさんあるし、4年前にできたというイオンモールもかなり賑わっていました。驚いたのはその駐車場の広さ! みんなマイカーで来るんですねー。豊かな人たちも多いんだなあ、と実感。
そんなカンボジアでの「プライド」は2015年からプノンペンで始まり、今年からはシェムリアップでも行われているとのこと。
残念ながらパレードはなく、プノンペンでは6日間に12のイベントが行われていました。これらは「I AM WHAT I AM」というキャンペーン活動を、多くのNGO、企業、組織が協力して企画し、ワークショップや映画、パーティー、教育イベントなどが催されています。
僕が今回、参加したイベントは5つ。
まずは5月18日金曜の夜21時から、「BLUE CHILLI」というゲイバーでの「Pride It Out Party」。
いわゆるゲイバーでのナイトイベントですが、店の前にステージが設けられ、お店の中にも外にも人がたくさん。
ステージは約2時間、ダンスパフォーマンスやドラァグクイーンのショーが行われていました。
そして翌19日(土)、街中にある「Feel Good II Cafe & Coffee Roasters」というレストランでの「Pride Brunch」という催し。
かわいい女装ダンサーのパフォーマンスやBINGOゲームを楽しみながら、みんなでワイワイこの日の特製ブランチを食べるというもの。
このレストランの経営者はゲイで、コーヒー豆の栽培や輸出のビジネスもやっているそう。
コーヒーの収穫とか輸出入についてもお話ししていただきました。
そして土曜日の午後、プライドのビッグイベント「The Amazingly Fabulous PRIDE Tuk-Tuk Race」。
参加者はカラフルな仮装をし、デコレーションしたトゥクトゥクに分乗して、オリエンテーリング的な「レース」をします。エントリーはなんと54チーム、約300人!
トゥクトゥクに乗って指示書に示された市内にある20のポイントを回って、証拠写真を撮って帰ってくるというもの。
僕も「BLUE CHILLI」チームのトゥクトゥクに乗せてもらい、約2時間の「市内観光」を楽しんできました。
そして日曜日の午後から「Cooldown Pool Party 」。なんと入場無料!
隣同士に位置するゲイフレンドリーホテル「Rambutan Resort」とゲイサウナ「Arthur&Paul」の共同開催で、ふたつのプールを行ったり来たり。笑
★Rambutan Resort
http://rambutanresort.com
★Arthur&Paul
http://www.arthurandpaul.com
明けて翌日、5月21日、月曜日。
近郊のイベント会場でフォーラムがあるというので行ってみました。
もっと聞きたかったけど、東京に帰る夜のフライトに間に合わなくなるのでここで失礼。
そうそう、プノンペン・東京間は直行便もあるんです。
穏やかで、やさしくて、笑顔が素敵なカンボジアの人たち。日本人と感覚が合うんじゃないかと思います。ゲイバー、MIXバー、マッサージ、サウナ、ゲイホテルもあります(笑)。
シアヌークビルまで足を延ばせば、コテージが並ぶ絵に描いたようなリゾート島もあります。ぜひ一度カンボジアへ遊びに行ってみてくださいね。
ではまた(^^)
「I AM WHAT I AM」の創設者、Nixさんにインタビューをお願いしました。
Nixさんは26歳、かっこいいし英語も堪能。みんなの人気者です。
ゆきまる:プールパーティーの最中、時間を作ってくれてありがとう。
Nix:こちらこそ日本から来てくれて感動です。
ゆきまる:「プライド」の開催は、今年で何回目なの?
Nix:プノンペンは4回目。今年からシェムリアップでも始めたんだ。
ゆきまる:え? シェムリアップのプライドも、Nix君が企画しているの? そりゃ大変だ。
Nix:うん、でもたくさんの仲間がいるし、NGO、企業、組織が共同で企画しているんだ。「I AM WHAT I AM」は組織ではなくキャンペーンで、賛同してくれる人たちに本当に感謝しているよ。難しい課題も多いけど、道も見えてきた。これからもカンボジアのLGBTコミュニティをサポートしていきたいと思っているよ。
ゆきまる:仕事はしているの?
Nix:もちろん! 友達たちとグラフィックデザインの仕事をしているんだ。がんばってるよ。
ゆきまる:君はホントに忙しいね。ほかの国の「プライド」はどこか行った?
Nix:いや、まだなんだ。いろいろ調べて知ってはいるけど。いつか東京や台北にも行ってみたいな。
ゆきまる:パレードは企画しないの?
Nix:うん、カンボジア人は歩くのが苦手だし(笑)。交通の問題が大きいけど、歩いてくれる人がいるのかがわからない。将来的にはね、夢だね。
ゆきまる:参加者は外国人も多かったね?
Nix:うん。週末は外国人が好きなファンイベントだったしね。カンボジア人が興味を持ってくれるイベントもやっているよ。
ゆきまる:外国人とカンボジア人のカップルもたくさんいたね?
Nix:そうだね、そこは日本より国際的かも。でもカンボジア人同士のカップルもたくさんいるよ。
ゆきまる:ゲイにとって、カンボジアは住みやすい?
Nix:うん、ここプノンペンは悪くないね。認知度も上がっているし。同性婚は認められてないけど、同性愛は違法ではないしね。
ゆきまる:じゃあ、最後に、日本のみんなにメッセージを!
Nix:私たちのプライドウィークに興味を持ってくれ、わざわざ東京からお祝いメッセージとお土産を本当にありがとう。ハートフルなメッセージにちょっと熱くなった。来年もこのプライドをちゃんとやらなきゃ!って思わせてくれた。ありがとう。いつか東京のプライドにも行きたいな。ぜひカンボジアにもみんな遊びに来てくださいね。
取材・文/ゆきまる
■『CAMBODIA PRIDE WEEK MAY 2018』
日時:2018年5月11日~13日/シェムリアップ、16日~21日 /プノンペン
参加者数:未発表
公式Facebook:https://www.facebook.com/iamwhatiamkh/