杉山 「働く」って、人生の長い時間をそこに使うわけですから、「働き方の多様性」は「生き方の多様性」につながるともいえますもんね。
酒井 そうですね。それで言うと、多様性とは、そこにフォーカスして何か特別なことをするというよりも、きちんと実態を知り、理解することのほうが大事だと思っています。そして理解した上で、多様な働き方について、みんなで考え、共有していければいいと思います。
杉山 昨年、御社の南社長に協賛をお願いした際に、あらためて南さん、かっこいいなって思ったのは、「(自分は)まだよくわからない」とはっきり明言した上で、「わからない」から「やらない」ではなく、「わからない」からこそ「一緒にやろう」というその姿勢。それが皆さんの取り組みのしやすさにつながっているんじゃないでしょうか。
酒井 そうだと思います。「会社が変わる」ということは、それを構成する組織だったり人だったりが変わらなければいけません。これから先、「生き残るのは変わり続ける人だ」と南は繰り返し言っているのですが、私も共感しています。「わからない」のであれば、「知らない」とか「やらない」ではなくて、理解して、変化するために取り組んでいこう、という姿勢や風土は、私たちの会社の特徴だと思っています。
杉山:では昨年の経験を踏まえ、今年はどのようなブースを考えていらっしゃいますか? 見どころを教えてください。
酒井:昨年の経験を踏まえて今年は、「Colors by BizReach〜個性が社会に彩りを〜」をテーマに掲げ、弊社の想いに共感をしてくださったアンカー・ジャパン株式会社、GEジャパングループ、株式会社Box Japan、Dell Technologies、ハリウッド化粧品などの企業様にもご参加いただいています。具体的には、ブースの外観に、まだ彩りのない「今」の真っ白な世界を表し、内側で「未来」のカラフルな世界を表しました。ブース内には、メイクやフォト用のスペースを用意し、来場者に写真撮影やメイク&ボディペイントを楽しんでもらいます。そして、「今」を表している白い外観は、2日間のイベント期間中に、来場者の方に好きな色で思い思いに色付けをしてもらい、個性が社会に彩りを添えていくことを体感いただきます。真っ白だった世界が、最後にはどれだけカラフルな世界に変化していくのか、参加型アート作品のような仕掛けも楽しみの一つになります。