●3人の来場者の声

Aさん(30代)
那覇市には住んでいないが1時間以上かけてピンクドットに初参加。自分が住んでいる場所はまだまだLGBTへの認知は低く、沖縄から逃げ出したい気持ちは常にあるが、イベントに来て少し勇気をもらった。

Bさん(20代/女性)
兄が当事者であるとカミングアウトを受け、様々なイベントに参加。当事者であるとか関係なく1人の人間として兄のことを尊敬している。沖縄からは出ているが、遠くの兄へエールを送りたい。

Cさん(40代/ゲイ)
沖縄の人たちはとても温厚。中学からの友だちは今でもいつも一緒に飲んでいて、自分がゲイだということを打ち明けても、すぐに受け入れてくれた。イチャリバチョーデー!(会ったらみんな兄弟)

●トークLIVE「同性婚の実現について」

 

同性婚集団訴訟の原告団にも加わっているカップルのお二人も登壇。
「今私は50歳ですが、自分たちが結婚できていたら自分の人生どうなっていたのかなと考えてみると、もしかしたら二人でマイホームの夢を叶えたかもしれない、ゲイカップルだけど子どもを育てようという考えが出ていたかもしれない。今後、例えば病院で緊急な判断をパートナーがしないといけない時に(結婚していれば)それができるようになるかもしれない。今後、若い人たちが結婚したいという意思を持った時に、その選択肢があるというのはいいことだと思う」と原告団に加わった経緯を語った。

●様々なブースが出展

丸井グループのブースではお揃いの「ENJOY DIVERSITY」Tシャツを着て参加。沖縄にはまだ進出していない丸井グループだが沖縄出身の社員とブースを出展していたことに心を打たれた。ブースで配布されていた瞬間冷却パックは熱中症対策に最適だった。

『すべての人が「しあわせ」を感じられるインクルーシブで豊かな社会を共に創る』丸井グループ

その他、沖縄らしく泡盛を販売しているブースもあり、「OUT IN JAPAN」レスリー・キー氏の写真展示ブース、大使館のブース、法律相談のブース、大使館のブースなども出展。小さい会場ながら、非常に密度の濃いブースが並んでいた。

クロージングでは参加者とともにピンクドットらしく、ピンクと白の風船のリリースが行われた。 2020年も夏に開催予定とのこと。是非皆さんも2020年には参加してみてはいかがだろうか。

 

取材・文/伊芸祐輝

■ピンクドット沖縄2019
日時:2019年9月1日(日)11時〜17時
場所:琉球新報社エントランス広場
主催:ピンクドット沖縄実行委員会
共催:那覇市、KPG HOTEL & RESORT、ホテルパームロイヤルNAHA
後援:沖縄県
参加人数:約3,000人
Web:http://pinkdot-okinawa.com
Twitter:@PINKDOTOKINAWA1
Facebook:https://www.facebook.com/pinkdotokinawa/

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