台風の影響もあり、まだまだ暖かかった10月22日(火・祝)、『三重レインボープライド2019』が開催された。2016年に『みえレインボーフェスタ』としてスタートし、今回からイベントの名称を「三重レインボープライド」に変更している。これまで毎年、開催都市が違っているのが、三重のプライドイベントの特徴で、2016年:伊勢市、17年:津市、18年:四日市市で行われ、4回目となる今年は伊賀市での開催となった。

三重県ではフェスティバルだけではなく、別日に『津まつり』の大パレードにエントリーして、『三重レインボーパレード in 津まつり』も実施している。10月13日に行われたパレードへは台風19号の影響で参加できなかったが、主催者にお話をお伺いしたので、パレードの様子も含めてリポートする。

■伊賀市での開催

今年の開催地である伊賀市は、2016年4月に、渋谷区・世田谷区に次いで日本で3番目に「同性パートナーシップ認定制度」を開始した自治体である(2019年10月現在5組が利用)。

市内での可視化は間違いなく進んでおり、LGBTを考える人権ポスターコンクールも行われ、イベント会場の「青山ホール」の入り口には、応募作品が多数掲示されていた。

『LGBTを考える人権ポスターコンクール』応募作を展示。

オープニングでは岡本栄伊賀市長が、「伊賀市では3年前に伊賀市パートナーシップ宣誓制度を開始した。三重県では同じ年に伊勢志摩サミットが開催され、先進7カ国が集まったが、先進と言いながらLGBTの取り組みは日本だけ遅れていた。いろいろな方が差別なく尊重される社会が大切と感じている」と挨拶した。

■ブースの様子

伊賀市人権政策課のブースでは、伊賀市の取り組みを紹介。「伊賀市はALLY(アライ)の取り組みを進めています」と書かれたフライヤーやALLYステッカーを配布。伊賀市パートナーシップ宣誓制度についても紹介していた。

伊賀市人権政策課のブース

プルデンシャル生命保険株式会社のブースでは、同性カップルへの保険の取り組みについて紹介。一定要件を満たしていることで死亡保険金受取人を同性パートナーに指定できることをアピール。イベント出展や保険知識のセミナーを積極的に行っている。

プルデンシャル生命保険のブース。

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