2年後に開催される東京オリンピック・パラリンピックの期間中(2020724日~96日)に、LGBTをはじめとするセクシュアル・マイノリティの交流・情報発信の拠点となる「プライドハウス東京」が設置されることが、9月6日(木)に発表された。

9月6日に開かれた記者会見には、「プライドハウス東京」コンソーシアムのチームメンバーの団体代表らが参加した。(C)toboji

 

「プライドハウス」の嚆矢は、2010年のカナダ・バンクーバー冬季五輪。LGBTに関する理解を広げるための情報発信の場として、また、LGBT当事者やアライ、選手や家族、観客たちの居場所や交流の場として、地元のNPOが期間限定で立ち上げたホスピタリティ施設がはじまりだった。

その後、オリンピック・パラリンピック、W杯サッカーなどの国際スポーツ大会で設立・運営され、2014年には「プライドハウス・インターナショナル」という国際ネットワーク組織もできた。そして迎える、2020東京オリンピック・パラリンピック。運営主体候補として国際ネットワークに参画していた認定NPO法人グッド・エイジング・エールズの呼びかけによって、「プライドハウス東京」コンソーシアムが結成された。

コンソーシアムのメンバーには、事務局を担う認定NPO法人グッド・エイジング・エールズをはじめ、NPO法人aktaNPO法人レインボー・リール東京、認定NPO法人RebitNPO法人ぷれいす東京、NPO法人JaNP+などLGBTコミュニティのNPO法人や任意団体等とともに、 NPO法人東京レインボープライドも名を連ねている。

記者会見には、東京レインボープライドの杉山文野共同代表理事も参加。トランス男性である杉山は、フェンシング元女子日本代表。

 

「プライドハウス東京」は、大会までの期間(TOWARD 2020)、大会の期間中(UNITED 2020)、大会の開催以降(BEYOND 2020)の、3つのフェーズに分け、情報発信やホスピタリティ施設の設置、イベントやコンテンツの提供、2020年のレガシーとしての常設LGBTセンターの創設などを計画している。具体的な内容はこれから発信されていくだろうが、オリンピックという一大イベントに合わせたこの大きなプロジェクトの今後の動向に注目が集まっている。

「プライドハウス東京」のロゴのデザインは、東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレムを手がけたアーティスト、野老朝雄さんが担当。(C)toboji

 

■プライドハウス東京

*公式ウェブサイト:http://pridehouse.jp
*公式Facebook:@PrideHouseTokyo
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