2019.12.23
日に日に、現代社会が、ディストピア小説らしさを深めており、だんだん気持ち悪いともなんとも思わなくなってきてしまいましたね。そんなときにオススメしているのが小説です。残念ながら、小説は、内閣の不正を追求したり、消費税を無くしてくれたり、薬を買うための補助金をくれることはありませんが...
2019.10.30
先日、東京で行われた台湾のレズビアン作家・陳雪さんと、松浦理英子さんの対談に参加してきました。松浦理英子さんが対談の中で、小説は、特に日本の物語は、常にマイノリティーを主役に描いてきた、と言っていました。録音はしていないので、一字一句正しくはないのですが、だいたいそんな感じ。松浦...
2019.09.11
今回の「ティーヌが案内するLGBTを考える小説入門」も特別編、前回の李琴峰さんのインタビューの後編です。 [caption align="aligncenter" width="320"] [/caption] (プロフィール) 李琴峰(り・ことみ/Li Ko...
2019.09.10
今回の「ティーヌが案内するLGBTを考える小説入門」は、特別編です。TRP共同代表理事の山縣真矢さんと一緒に、第161回芥川龍之介賞に、「五つ数えれば三日月が」がノミネートされた李琴峰さんにお話を伺ってきました。そのインタビューの様子をお届けします。 琴峰さんは、私...
2019.08.19
夏休みには、あんまり家に居たくないのに自然と家に居る時間が長くなったり、実家に帰省しなければいけない方も多いと思います。本当にお疲れ様です。 LGBTにとって「家族」は、大きな問題です。LGBTが他のマイノリティと大きく違うことは、「家族が全く知らない場合が多い」こ...
2019.07.18
「LGBTは、ロールモデルがない」なんて、よく言われています。 この前はNetflixの人気番組『クィア・アイ』に出演しているタン・フランスもインタビューで言っていました。そもそも、「ロールモデル」って何ですかね。私、イマイチよくわからずに、今までこの小難しい言葉を...
2019.06.18
前回は、日本で「禁断な」表現は何かということを書きました。簡単に大事なことをまとめますと、年齢制限などの自主規制は、いずれもメーカーや販売店を縛るものです。読者の行動を制限するものではありません。そして、その規制が本当に必要なのか、どのような形が良いのか、という批判は常にある...
2019.05.18
私は頭から! 私は、文章は最も刺激的で過激な表現手段であると考えています。 だって小説を楽しんでいるとき、私たちは、文字だけを頼りに、その場面を想像したり登場人物の感情に揺さぶられたりするのです。ほとんど読者の脳内の作業です。目の前に広大な海があったり、目の前で友人...
2019.03.17
さて、前回「遠く離れた場所の物語」では、翻訳小説が苦手な方のために、4つの問題解決の方法を紹介しました。1)翻訳小説が苦手なのは、問題ではないと思うこと。2)小説を声に出して読むこと。3)自分に合った翻訳者を探すこと。4)そして、著者の宗教や信仰の特徴を知ること。どうでしょ...
2019.02.20
「読書会を主宰しています」と自己紹介すると、突然相手から「私、実は、翻訳小説が苦手で、読めないんです」というカミングアウトされることが多いです。いつもは「へ? そうなんですか、まあ、いんじゃないですか?」とか言っちゃうんですが、大変失礼な返事だったなと、反省しています。そのこ...
2019.01.28
はじめまして、こんにちは。ティーヌと申します。 ご存知ない方がほとんどだと思いますので、少し自己紹介したいと思います。 「読書サロン」という、ゲイやレズビアンやトランスジェンダーなど、いわゆるセクシュアル・マイノリティが登場する小説を応援する会を主宰しています。主な活動は...