●和歌山県の現状について
代表の安西美樹さんにお話を伺った。
和歌山は、大阪との間を和泉山脈が隔てており、なかなか情報が入って来にくい陸の孤島。3年ほど前までは「和歌山にはLGBTはいない」と言われるほど可視化がされていなかった。
今年で『レインボーフェスタ和歌山』は3回目の開催を迎え、徐々に可視化はされてきたように感じるが、まだまだこれから。
イベントへボランティアとしてお手伝いしたいという声が増えた。また、講演依頼が増え企業さんのダイバーシティへの取り組みは少しずつ広まってきている。一方で和歌山市は100年企業と呼ばれるような地元の企業さんも多いが、そういう地元の企業さんこそダイバーシティへの取り組みに理解を示してもらいたい。
和歌山県は南北に広い県だが、南の方だとまだまだ認知度は低いのが現状。和歌山県全体がもっと盛り上がるよう、『レインボーフェスタ和歌山』ももっと広めていきたい。
県主催の『ふれあい人権フェスタ』には『NPO法人チーム紀伊水道』さんが2009年から毎年ブース出展しているが、県としての認知はまだまだ低い。今回のイベントへは県内の議員さんも足を運んでくれたので、会場で当事者の方々と触れ合ってもらい、どういうことで悩んでいるのかを聞いてもらい、吸い上げてもらいたい。
これらの動きは東京が先導しているが、和歌山もそこに付いていき、和歌山だけでなく日本全国へと広がっていってほしい、と語った。
●ステージでも様々な催しを
1日目は「セクシュアルマイノリティ×和歌山」や「カミングアウト」に付いてのトーク、2日目はライブなどの催しがあった。
フィナーレにはよさこいの演舞もあり、来場者も一緒になって踊るのは一体感を持っていてとても感動的だった。