■『三重レインボーパレード in 津まつり』
前日の台風の接近のため、開催が危ぶまれた『三重レインボーパレード in 津まつり』だったが、無事に開催できた。2017年から開催しており、今年で3回目となる。
残念ながら僕は参加できませんでしたが、三重レインボーパレードの共同代表の今井秋奈さんにお話を伺いました。
――パレードの様子はどうでしたか?
今井:参加者の年齢は、小学校低学年のお子さんから50代の方まで本当に様々で、20代~40代の方たちが一番多かったです。参加された方たちは最初は緊張していた様子でしたが、パレードが始まると楽しそうに歩いてくれますし、自身の想いをマイクを通して伝えてくれた方もいます。その声を沿道にいるおばあちゃん、おじいちゃんをはじめ、たくさんの方が耳を傾け、しっかり聞いてくださりました。もちろん見てくださってる方たちの中で「LGBT」を知らない人はいらっしゃったかと思いますが、それでも興味を持って見たり聞いたりしてくれました。
――今回が3回目ということですが、どのような変化が見られましたか?
今井:毎年参加してくださる方たちに加え、年々SNSやいろいろなところでLGBTや三重レインボーパレードに興味や関心を持ってくれた方が増えていく印象を受けています。また、三重レインボーパレード開催に向けて、様々な形で積極的にサポートしてくださる方たちも年を重ねるごとに増えており嬉しい限りです。今年は約30mの和柄のレインボーフラッグをみんなで持って歩くというミニイベントもあり、参加者含めたくさんの方に気に入っていただけてとても良かったです。
――今後の目標を教えてください。
今井:LGBTを知っているという方は年々増えてきているように思いますが、LGBTに関するイベントなどが行われていることを知っている方はまだまだ少ないように思います。『三重レインボーパレード』もそのうちの一つとして、多くの人に知ってもらい参加してもらうことで、LGBTについての理解を深めてもらえるとともに、より多くの人へと理解が広がっていってほしいなと考えています。LGBTの当事者かそうでないかにかかわらず、たくさんの人が一人一人誇りを持って楽しく参加できるものにし、あるがままの自分( I am who I am )を大切にし、生きることができる世の中になればいいなと願っていますし、県内外問わずたくさんのLGBTのイベントにも足を運んでもらうことでまた違った発見や楽しさを感じてもらえたらなと思っています。
三重レインボーパレード 共同代表
今井秋奈さん
兵庫県宝塚市出身のトランスジェンダー。自分自身が性的指向と性自認に悩んできた経験から、「差別や偏見がない世の中でみんなが生きやすくなる社会」を目指して現在大学生として学校に通いながらLGBTに関係する活動も行っている。
取材・文/伊芸祐輝
■『三重レインボープライド 2019』
日時:2019年10月22日(火・祝)11時~15時
場所:三重県伊賀市 青山ホール
参加人数:約300人
主催:三重レインボープライド実行委員会2019
Twitter:@mierainbowpride
■『三重レインボーパレード in 津まつり』
日時:2019年10月13日(日)12時集合、12時40分出発
場所:津市役所玄関前(パレード集合場所)
参加人数:40人(津まつり 全体総動員数約23万人)
主催:三重レインボーパレード実行委員会