■ステージでトークセッション

今年のテーマは「LOVE IS LOVE~多様な愛のカタチを大切に~」。このテーマに沿って、ステージではトークショーが行われた。

鈴木朔さん(中央)とお母様(左)。

「家族の愛」というタイトルで、今年から共同代表に就任した鈴木朔さんが、ご自身のお母様とともに登壇。鈴木さんがトランスジェンダーだとカミングアウトをした時の心境について、「カミングアウトすることで友だちには『何で言ってくれなかったの?』と言われるだろうし、親には『自分のせいだ』と思わせ、みんなを傷つけてしまうのではないか? という葛藤があった」と語った。

鈴木朔さんがサプライズで、母親への手紙を朗読。「20年間、トランスジェンダーであることをずっと隠して生きてきた。でも自分がこの身体に生まれたことは後悔していない。トランスジェンダーであったからこそ、こうして多くの仲間と出会うことができたし、何があっても愛情を注いでくれた母親に感謝している」と、母親の前で自身の率直な気持ちを伝えた。

加納さん(左)と嶋田さん(中央)のカップル。

トークショーの2つ目は「パートナーとの愛」。伊賀市の人権政策課の職員と伊賀市パートナーシップ宣誓制度を利用している加納さん嶋田さんカップルが、伊賀市での取り組みやパートナーシップ制度について語った。お二人は農業を学ぶために県外から移住。伊賀市でパートナーシップ制度を利用する際に人権政策課の職員の方に相談に乗ってもらったことがきっかけで、伊賀市で人権啓発活動を行っている。

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