同性婚推進派からのカウンター国民投票
危機感を深めた同性婚推進派は「平権公投小組」(レズビアンであることをカムアウトしている台北市議会議員、苗博雅氏ら)を結成し、アンチ派に対抗するための国民投票を行うべく、急遽、必死に署名集めを行った。ボランティアの若者たちが街頭に立って熱心に署名を募ったところ、わずか37日間で28万筆を大きく上回る署名を獲得した。推進派は以下、二つの項目について合計約100万筆の署名を中央選挙委員会に提出し、見事に首尾よく国民投票実施にこぎつけた。
⑭「あなたは民法婚姻章により性別を同じくする二人が婚姻関係を構築することを保障することに賛成ですか?」
⑮「あなたは『性別平等教育法』によって義務教育の各段階で性別平等教育を実施することを明定し、内容に情感教育、性教育、LGBT教育などの課程を包括させることに賛成ですか?」
こうして民法による同性婚法定の可否と義務教育でのLGBT教育実施の可否をめぐって、アンチ派、推進派の両陣営から提起された合計5項目につき国民投票が実施されることとなったのである。
これ以後、投票日の11月24日まで両派は、必死の宣伝合戦を繰り広げることとなった。